第221回『企業を発展させる力となる“3つの考え方”』



<今日のポイント>

 企業の目標達成を成し遂げていくには、それを実践する為の考え方の共有が必須です。

 お客様にお役立ちをして、選ばれるための価値提供をする考え方があるからこそ企業を発展させていけます。

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 企業の根本的な存在理由は、自社を通じたお客様や社会へのお役立ちにあります。

 もちろん、それと同時に働く人の経済的な幸せや人間的な幸せもありますが、これらは根本的な存在理由であるお客様へのお役立ちがあってのこと。

 今回のコラムでは、前回の“自ら燃えて人の心にもやる気の火をつける”火種人材の2つの姿勢に続く、企業を発展させる力となる“3つの考え方”を書いております。

 2つの姿勢を何に向けて発揮していくかという、企業人として思考習慣にしていく根本的な考え方です。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 前回のコラムでは、企業人として問題解決や積極的な姿勢を生み出す2つの姿勢をご紹介しました。

 自己責任と自己決意という姿勢で、いろんな学びを活かしていくには、この2つの姿勢を土台にしていく必要性と、身につけることで組織が活性化していく理由をご説明しました。

 何かを成し遂げていくときに必須の姿勢だと、私の実体験やクライアント様での変化や実績からも確信しているものです。

 今回は、この2つの姿勢を企業が発展していく為に活用するための“3つの考え方”をご紹介いたします。

 企業人として仕事をする上で、当たり前だが教わらない基本的な考え方となります。

 これは、企業や自分をより良くしていく為の考え方でもあり、“コト視点の価値づくり”で、価値を生みだしていくときにも必要なものです。

 企業がお客様にとって魅力的な存在となり、そして一人一人が魅力的な存在となるには、3つの考え方を思考の習慣にして、価値提供の行動を普段から実践していくことが基本となります。



 “3つの考え方”とは、『①感謝 ②利他 ③植福』です。

 今回も一つずつ説明していきます。


 ①感謝

 感謝については多くの書籍に大切さが書かれています。

 しかし、知っているからといって、感謝の心になっているかといえばそうではありません。

 まず、感謝の反対は『当たり前』や『傲慢』の心の状態になります。

 当たり前や傲慢の心の状態の時、人は有難いことも忘れて都合の良い“期待”という自分勝手な欲求が高まります。

 自分が年上であれば、年下の人が敬うだろうという勝手な期待を持ち、その期待に相手が応えないと勝手に怒りだす人がいます。

 職場で、周囲の人が自分の思うように動かないとイライラする人がいます。

 例を上げればキリが無いのですが、当たり前や傲慢な心の状態は、イライラや不平不満を自分で勝手に生み出します。

 自分を満たすことにしか矢印が向いていないので、有難いコトや周囲に助けられているコト、自分の力では手に入らないものを受け取っていることに心の矢印が向きません。

 当たり前で傲慢な心では、自分で自分の心の状態を悪い方へ向かわせるので、前向きな明るい心の状態にすることが出来なくなります。


 感謝の心の状態とは、思い出して頂ければすぐにその感覚が取り戻せると思います。

 歩きやすい舗装された道路、困った時のコンビニ、時間通り動いてくれる電車、働く場所を提供してくれる会社、サポートしてくれる会社の仲間、いつも料理や選択をしてくれる妻・・・・・・・

 有難いコトに目を向ければ、世の中有難いコトだらけです。

 この心の状態にあるときは、人は『本質的要素』の中に生きています。

 人の本質的要素とは、本来は人が望んでいるもので誰の中にもあるものです。

 人に優しい・人を愛する・人を思いやる・人を助ける・明るい心・元気な心・誠実な心・努力する心・・・・・・・

 この状態にあるとき、心が好ましい状態となります。

 何かに取組むとき、不平不満やイライラの状態では前向きに取組めませんが、本質的要素が刺激されているときは、自然と心が好ましい前向きな状態となります。

 感謝の心という考え方は、有難いコトを考える習慣によって心の状態を良くしていく習慣を身につけるものです。

 企業人として、イライラや不平不満を仲間に発したり、人を攻撃することは組織を好ましくない状態にしていくものになります。

 組織の考え方として、一見関係ないような『感謝』かもしれませんが、企業人として欠かせない考え方であり、好ましい心の状態を作る考え方になります。


 ②利他

 利他とは、『他を利する』というもので、企業の根本的な存在理由がお役立ちということを知っていれば、特別難しいものではありません。

 しかし、人は自分が一番になりがちです。

 自分を利することが優先されて、自分勝手な基準で損得を考えてしまいます。

 利他は順番が重要で、企業であればお客様にお役立ちすることで、対価としてお金を頂き自社が利することができるというものです。

 自社を利する為が目的で、お役立ちが手段ではありません。

 お役立ちが存在理由であり存在意義ですから、お役立ちが目的であり、自社の利益は企業永続の手段となります。

 利他の反対は『自利』となります。

 ①の感謝の心が土台になっていれば、利他は循環のお返しという取組みです。

 企業として、更に世の中にお役立ちしていくことで、感謝を行動で表していくものとなります。

 この『感謝』と『利他』があって、生成発展という世の中をより良くしていくものにつながります。


 ③植福

 3つ目の考え方が植福(しょくふく)というものです。

 聞き慣れない言葉だと思いますが、これは幸田露伴翁の『努力論』に書かれている言葉です。

 努力論には、有福(ゆうふく)・惜福(せきふく)・分福(ぶんぷく)・植福(しょくふく)の4つがかかれています。

 福を植える活動で、企業であればキャッシュフロー計算書の中の投資キャッシュフローという捉え方ができます。

 設備投資・人材への投資・教育への投資・・・・いろんな投資という福を今から植えていくからこそ、未来に福の花が咲きます。

 感謝でも書きましたが、世の中が便利になっていることやインフラが整備されているというのは、先人が後世に残してくれた植福の行動です。

 私たちが企業人として、親として自省するべきことは、自分の『言葉・表情・態度・行動・姿勢』というものが、周囲に福を植えるものになっているか?や、子供や後世に福を植えるものになっているか?というものです。


 植福の反対は、『植禍・植災』で禍を広げる行動になります。

 企業人が仲間に対して、お客様に対して自分勝手なエゴで禍を植えればどうなるか?

 自分基準で信号を無視したり、スピード違反をすればどうなるか?

 植福の考え方があるからこそ、自分を省みて自分を律することができます。



 3つの考え方である、『感謝・利他・植福』が思考の習慣になっているからこそ、企業や自分を発展させていく力となっていきます。

 逆の例えも書きましたが、逆であれば簡単に衰退する恐い考え方でもあります。


 駆け足になりましたが、2つの姿勢と3つの考え方は、一つ一つはさまざまな先生が書籍などで教えて下さっていますが、火種人材育成という弊社カリキュラムでは、私自身が古典などから学ばせて頂き、ポイントとして絞った内容としてはオリジナルのものです。

 2つの姿勢と3つの考え方が、企業人として初めに学べれば、それ以降の学びや活動は加速していきます。

 前回と今回でお伝えした内容だけでも、実践していけるレベルで書かせて頂きました。


 利他や植福につながる具体的な行動を考えるには、“コト視点の価値づくり”の思考技術が必要になりますが、クライアント様で実践されている企業様は『組織が明るくなった・活発になった・人が辞めない・建設的な会議になった・部下への指導法が変わった・・・・』など、効果が高いものです。

 それよりも、自分自身が進歩発展していくのに欠かせない姿勢と考え方です。



 是非、組織で共有して活用して頂きたいと思い、2回のコラムで書かせて頂きました。

 ご縁が無く、なかなかお会いできない方もいらっしゃるので、この2回は私なりの植福の行動です。

 新入社員教育にも活かせるものです。




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