第232回『魅力づくりと業績向上』



<今日のポイント>

 業績を向上させていくには、お客様へのお役立ちが根底にあります。

 そして、お役立ちを実現していくものが価値であり、価値があるから魅力的になっていけます。

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 企業の存在意義は、お客様や社会へのお役立ち(貢献)です。

 さまざまな立場や役割で働く人たちが、共通の目的とするものですが、お役立ちの方法が分からなければ、お役立ちが言葉だけのものになってしまいます。

 今回のコラムでは、過去にも書いておりますが、“コト視点の価値づくり”のコンテンツにおいて基本となる『価値づくりの4ステップ思考技術』を書いております。

 お役立ちは価値提供によって実現していくもので、職場でどんな役割であっても活用していけるものです。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 今日のタイトルは、『魅力づくりと業績向上』です。

 価値づくりの4ステップ思考技術をお伝えする前に、『魅力づくりと業績向上』について書かせていただきます。

 何度も書いているので、「もう知っている」という方もいらっしゃるとは思いますがご容赦ください。



 企業の存在意義は?

 まず、自社の商売においての存在意義の前に、すべての企業が担っている存在意義であり役割があります。

 これは、【世の中をより良くして、人々をより幸せにする】というもので、会社の存在自体が社会の公器と言われます。

 公器とは、公(おおやけ)の器(うつわ)なので、社会的な責任ある立場です。

 【世の中をより良くして、人々をより幸せにする】というものが、自社の商売による“お役立ち”として目指すものになります。

 そして、お役立ちは、“お客様への価値提供”によって為されます。

 お客様にとって『便利・助かる・有り難い・嬉れしい・楽しい・面白い・ワクワク・ドキドキ・・・・・・・』を、実現していくための価値提供になります。


 では、価値とは何か?

 価値とは、人が求めるものや望むもの、それ以外にも気付いていないが気付いたら「いいね!」と感じるものを満たすモノ(コト)になります。

 喉がカラカラで水が欲しいときには、コップ一杯の水でもとても有難いと思います。

 このとき、水が欲しい人にとっては、コップ一杯の水が“魅力的”に映ります。

 よって、『価値=魅力』ということになります。


 『魅力づくりと業績向上』とは、価値提供レベルを高めることで、魅力も高まり業績向上につながっていくというものです。

 お役立ち=価値提供=魅力=業績

 企業の存在意義は、お役立ちを目指した価値提供となります。

 しかし、これが分かっても掛け声だけで“価値づくり”は出来ません。

 これからご紹介する“価値づくり4ステップ思考技術”だけが、価値づくりの方法ではありませんが、弊社オリジナルの方法は、誰でも日常的に活用できて、自分の行動を価値あるものに変えていけるものになります。

 「価値を届けて魅力的になろう!」

 これを具体的な方法にしていくものです。


 企業の活動を魅力あるものにしていくものであり、チームワークが良くなる理由もわかり、人が能力を発揮するメカニズムも理解できるものです。(このコラムでは、そこまで書きませんが実際に『出来ている』ものです)


 では、『コト視点の価値づくり』でお伝えしている、価値づくり4ステップ思考技術です。

 その前に(引っ張ってすみません)、『コト視点の価値づくり』は何を目指すものかと言えば、価値による差別化です。

 自社が選ばれるための差別化価値を高めることが目的の一つです。



 “価値づくりの4ステップ思考技術”

 目的:お相手を幸せな気分にすること

 実施項目:挨拶+一声掛け


1.お相手になって欲しい気持ちを考える

 ゴール目標になります。

 今回は、『嬉しい』を目指すとします。


2.相手の『嬉しい』につながる体験を考える

 項目が【挨拶+一声掛け】なので、その項目でお相手の体験をイメージします。

 例えば、笑顔で挨拶してくれて、体調を気遣ってくれた、などです。

 この体験はアイデア立案になるので、上記のような体験を沢山考えていきます。

 そして、その中からゴールの『嬉しい』につながる可能性を感じるものを選びます。


3.その体験に隠された価値を言語化する

 笑顔で挨拶してくれて、体調を気遣ってくれたというのは『嬉しい』につながる可能性があります。

 どんな価値を感じて、嬉しい気持ちになるのかを言語化します。

 これは、自分を知ってくれている、大事にしてくれているなどの、存在欲求を満たす価値が届きます。


4.その体験を実現するために、具体的な方法を考える

 知っている人がいたら、笑顔で挨拶して声を掛けるのですが、具体的に声掛けする内容をパターンとして身につけた方が、臨機応変の応対が出来ます。

 嬉しいにつながる声掛けは、体調を気遣うだけではないので、ここで具体的なものを考えていきます。



 これが価値づくり4ステップ思考技術で、価値の言語化をするからこそ、『自分たちもやる価値を感じる』というものです。

 このように、商品やサービスを利用するときの価値が明確にできると、お客様への提案も、お客様によっていろいろ提案していけます。

 事例は、人間的な価値で書きましたが、この思考技術を社内で共有することで、挨拶の指導など苦労しなくても済むものになります。

 なぜなら、価値が分かるということは、それは魅力的な自分を作ることになるので、やらされることが“やるべきこと”に変わるからです。

 さらに、自らの行動も価値視点で省みることが出来ます。

 魅力づくりと業績向上は、常に一体のものとなります。

 そして、それを実現していくのは、さまざまな役割はあっても働く人一人一人の思考から生み出されるものです。


 価値にフォーカスして行動するための人材育成法としても活用できます。

 魅力づくりができる人材を増やしていきましょう。

 企業は人なり!を具体的に実施していく方法でもあります。