第233回『人材が自然と力を発揮する“仕組み化”』



<今日のポイント>

 人の当たり前を前提に、仕事に対する行動の仕組み化を行う。

 仕組み化されているからこそ、人材が自然と学び、自然と力を発揮する組織になっていきます。

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 良い人材が集まらないのではありません。

 もちろん、言わなくても自ら学ぶ人もいますし、積極的な人もいます。

 しかし、そのような人を待ち続けていても、いつ自社に来てくれるのか分かりません。

 企業の仕組み化は、普通の人が本来持っている能力を引き出すものにしていく必要があり、今回はその考え方について書いております。

 自社に足りないものは何か?についてのヒントになれば幸いです。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 常々、クライアント様にもお伝えしていることがあります。

 それは、『学ぶコト・思考するコト・行動するコト・挑戦するコト・・・・』というものを、最終的には“仕組み化”していくというものです。

 仕組み化していないものは、企業での重要な活動であったとしても自然消滅してしまう可能性があります。

 逆に、仕組み化しているものは、その仕組みによって人材が変わっても機能し続けていきます。


 例えば、会議で話し合う内容の中に、価値づくりの思考技術を活用しなければ答えられないし、発表できない項目を入れるという仕組みによって、意識的に学ばなくても『考えざる負えない』状態が作れます。

 研修などで学んだことを仕事に活かしましょう!という掛け声では、学んだことを活かすものにはなりません。

 仕組みにするからこそ、自然と学び続けることが可能になります。

 そもそも仕組みとは何かということを少し説明します。

 自転車の仕組みというのは、タイヤを動かして前に進むために、チェーンとペダルという構造で、それを人が動かす仕組みによって機能します。

 人がペダルをこげば、前に進むという仕組みです。

 得たい結果に対して、どのような仕掛けにするかが仕組み化です。


 食事をするときに、「いただきます」を言わなければ食べさせないという仕組みにすれば、子供は「いただきます」を言う仕組みになります。

 子供が得たい結果は、食事をしてお腹を満たすことなので、「いただきます」が目標を達成するためのキッカケになります。


 仕組み化の目的は、“人が本来持っている能力を自然と発揮していく”ことと、“企業の目的を果たしていくため”にあります。

 企業の目的を果たすには、人が動かなければなりません。

 言い方は良くないのですが、普通の人材が仕組みによって優秀な人材の思考や行動に近くなることを目指すものです。

 仕組みの中で、『学び・実践し・成長し』を繰り返すことで、本当の優秀な人材に成長していきます。

 「入ったばかりのころは叱られてばかりだったのに、立派になったな~」という人材が少なからず居ると思います。

 人材に力を発揮してもらいたければ、そうなる為の仕組みがあるかを振り返る必要があります。


 力を発揮する心の状態を作るための仕組み化。

 学び続けるための仕組み化。

 知識や技術を高めていくための仕組み化。

 組織を活性化させるための仕組み化。

 人間力を高めるための仕組み化。


 “仕組み化”されるからこそ、自転車が前に進むように機能していきます。

 もちろん、仕組みを機能させる役割の人は必要ですが、動かさなければならない理由(子供がご飯を食べたい)は、報酬体系にも関係させられるので、役割にすればいいものです。(これも仕組み化)

 ここまでが、“仕組み化”の必要性と考え方になります。


 せっかくなので、“仕組み化”を行うためのコツを2つお伝えします。


1.仕組みそのものを『SMART(スマート)』で作る

 SMART(スマート)とは、それぞれ『具体的か』『測定可能か』『達成可能か』『目的との関連性はあるか』『期限があるか』という英語の頭文字をとった呼び方です。

 例えば、接客を向上させるとき、「明日から接客を頑張ります!」という表現では、目標達成できません。

 具体的に何を頑張るのか、頑張るという表現をどう測定するか、それは達成可能なものなのか、そもそも会社の目的にそう内容か、いつまでに目標達成するのか。

 このように落とし込まなければ、気合だけで何も変わらないということが起こります。

 挙句の果てに、「頑張ってますよ」と、言い訳を始める可能性もあります。


2.日時を決める

 学びを継続するための勉強会を行う仕組み化の場合、「週に2回くらいやりましょう」では、勉強会が自然消滅します。

 この場合、毎週月曜日と木曜日の○時○分~○時○分は勉強会で、内容は○○と○○を繰り返し行うというものにします。

 本を読んだり、セミナーや研修で学んだこと、企業として学び続けてほしいことなど、「しっかり勉強しろ」と言っても残念ですがやりません。

 仕組みにするからこそ、学び続けるということが可能になります。

 これ以外にも仕組み化の方法はありますが、いずれにしても“仕組み化”したものを続けるからこそ、人が本来の能力を引き出して発揮する力が、自ら使えるようになります。

 習慣になった人は、仕組み化を自分自身に活用して、自分を動かす仕組みを作れるようになります。

 私が毎日書いているブログも、今日で2400回連続です。

 これも、私が私自身を動かす仕組み化によってのものです。

 もちろん、目的が自分を動かす理由にもなっていますが、書く時間を決めて習慣にしてきたからこそ続けられているものです。


 人材に学んでほしいコト、身につけてほしいコト、会社として機能させたいモノ、いろいろな場面で“仕組み化”していくことをおすすめします。

 仕組み化だけでなく、『決め事』というものも、人材の能力を引き出すものになります。