第239回『組織力を向上させる火種人材-その2』



<今日のポイント>

 組織を活性化していく人材は、そうなるための姿勢を考え方を持っています。

 それが、火種人材の2つの姿勢と3つの考え方になります。

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 前回に引き続き、火種人材の姿勢と考え方です。

 自分にも周囲の人にも好ましい影響を発揮していく人。

 自ら情熱の火を燃やし、人の情熱にも火をつける人。

 今回のコラムでは、火種人材の3つの考え方について書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 火種人材の“2つの姿勢”と“3つの考え方”を2回に分けてお伝えしております。

 今回は“3つの考え方”です。

 “2つの姿勢”は、自己責任(自分事)と自己決意です。

 問題解決や未来創造、そして自分自身の能力を引き出す姿勢として気付いてしまえばとても重要なコトだと分かります。

 イライラや不平不満を生み出しているのは、他でもない自分自身の姿勢です。

 物事の見方によって、180度違う選択をしてしまいます。

 何かを達成していく人の2つの姿勢になります。

 そして、“3つの考え方”は、“2つの姿勢”をどんな考え方で実践していくかというものになります。

 ちなみに、邪で自分勝手な考え方で“2つの姿勢”を発揮する人も、何かを達成していく力が強いのですが、組織力としてのチームワークを高めていくことはできません。

 自らは燃えているが、人の情熱の火を消す人になりがちです。

 どんな考え方で、自分も人様も満たしていくのかが“3つの考え方”になり、自分だけを満たす考え方よりも、もっと大きな充実感や喜びにつながるものです。



 火種人材“3つの考え方”


1.感謝

 細かい説明は省きますが、何かをしてくれたから感謝をするというものではありません。

 有難いという心の状態を考え方の習慣にすると何が起こるか。

 有難いと思っているときの心には、自分勝手な傲慢な心は入り込みません。

 有難いと思うときの心には、不平不満やイライラも入り込みません。

 逆に、『快』の状態の心になっているので、この状態は自分の能力を自然と引き出すものになります。


 逆の考え方が、『当たり前(傲慢)』になります。

 してくれて当たり前、これくらい当たり前・・・・

 当たり前だと思っていると、その自分勝手な期待に添わなければ、不満が湧いてきます。

 感謝というのは、自分自身の心を『快』にして豊かにし、自然と素直と謙虚で前向きにしていくものです。


 人の三原則というものがあります。

 そのうちの一つが自己保存で、人は自分を守る本能があるので、危険なことには敏感だが、そうでない有難いことには鈍感です。

 よって、感謝とは、有難いコトを意識してみる思考習慣になるように繰り返し意識することが求められます。


2.利他

 有難いと思えば、何かを行うにしてもそれは『恩返し』です。

 企業は利他が前提で、お客様にお役立ちという利他を目指すからこそ、経営が成り立ちます。

 利他の反対は『自利』で、自分優先という考え方です。

 自分が利益の目的という出発点だと、自分が利益を得るためが根本になるので行動を間違えます。

 ここで重要なコトは、利他の結果が自分の利益にもつながるといものです。

 日常でも、人様のお役に立つ行動をしているからこそ、頼りにされたり任されたりという、自分の得にもつながります。

 利他の得は、自分の徳になります。

 自分勝手な自分だけ良ければという人に魅力は感じませんから、結果的に得も徳も得られません。


3.植福(しょくふく)

 植福という言葉は、幸田露伴さんの言葉です。

 読んで字のごとく福を植えるというもので、大きな植福から日常の小さな植福まであります。

 今に植える福から、後世に残していく福もあります。


 植福の反対は『植災(しょくさい)』です。

 植災は私がつけた反対語になるので辞書には出ていませんが、これも読んで字のごとくで、災いを植えるものになります。

 人は意識して周囲に心を寄せる習慣を身につけないと、自分の行動が福を植えるものなのか、災いを植えるものなのか気付けません。

 『言葉・表情・態度・行動・姿勢』という、人が外に発するものが福を植えるものか、災いを植えるものかで影響が変わります。


 気持ちのいい返事をする人もいれば、不愉快になる返事もあります。

 本人がどう思おうが、周囲の気分を害する災いを植える人は、当然ですが人が離れていきます。

 魅力的でもありません。

 何かの見返りを求めるのではなく、『言葉・表情・態度・行動・姿勢』が福を植えるものになれば、それは全て自分の魅力になっていきます。



 これは火種人材の“3つの考え方”で、逆を考えれば当たり前のことかもしれませんが、知識として知らなければ感情に動かされ、囚われて自分が好ましい思考に戻れなくなります。

 組織力を向上させる火種人材でしたが、逆の人材が多ければ組織がギスギスして停滞していくのは当たり前です。

 人は完璧ではないので、時には自ら情熱の火をつけられなくなる時があります。

 そんなときこそ、周囲の火種人材がサポートし、そしてサポートされる関係に感謝して、お返しの心で利他を追求し、有難いからこそ自分の発するコトで福を植えていく。


 人と人との関係は、大きな力になっていきます。