第240回『チームで行うアイデア立案と加速学習』



<今日のポイント>

 複数の人と行うからこそ自分とは違う視点の考え方を学ぶことができます。

 そして、その違う視点がアイデア立案を加速させていきます。

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 行動に落とし込む前の段階として、アイデア立案というものがあります。

 何をやるかを決めなければ行動に落とし込むことは出来ません。

 今回は、アイデア立案を加速させる過程において、それぞれが同時に加速学習まで実現するシンプルな方法を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 今回の内容は、コンサルティングや研修でのグループワークとして実施している方法です。

 もちろん、アイデア立案をする場合は、何かしらのフレームワークを活用することや、テーマを決めて実施するという前提はあります。

 コト視点の価値づくりであれば、価値づくりの4ステップ思考法を前提にしたアイデア立案であったり、戦略であれば4Pや4Cなどの質問となるフレームワークであったり。

 アイデア立案や発想法そのものは、多くの書籍が出ているのでそちらをご参考にして頂くとして、今回は『チームでの加速学習と加速アイデア立案法』をお伝えします。



 せっかく仲間がいるのに、一人だけでアイデア立案を行うのは勿体ないことです。

 一人でコツコツと学ぶことも大切な学習法ですが、企業が学習を加速させる方法として、他の人の発想や視点を学ぶ方法があります。

 自分の頭だけを使うのではなく、他の人の頭も使い、同時にその違う視点や発想を学ばせて頂くというものです。


 簡単なやり方の説明をします。

1.前提となるフレームワークやテーマを決める

2.その課題について、各自が自分なりのアイデアや意見、考えをノートに書いていく

3.各自が書いたものを、ホワイトボードや大きな紙を使って集めていく

 たった3ステップが基本段階となります。


 注意点は、3のときにテーマと違ったものが出てきたとしても、ブレインストーミング同様で、一切批判はしないというルールです。

 アイデア立案なので、この段階で評価するものではありません。


 この3のステップで何が起こっているかというと、上司や部下、新入社員や先輩社員などが混合されている場合は、相互に加速学習が起こっています。

 年の離れた人の視点や発想を、お互いが学ぶことが可能になります。

 通常の教育では、一方的に教わることが多いのですが、上司の場合は部下から言われたことを素直に聞けなくなります。

 部下も一方的に教えられると、考えないで覚えるという状態になりがちです。

 立場に関係なく、自分の意見も言って、人様の意見も参考にする。

 ベテランの人の視点や考えを学ぶ機会を簡単に作る方法になります。


 基本段階の3ステップの後は、更に発想を広げて、適切なグループに分けたり、適切なものを選んで使えるレベルにブラッシュアップしていきます。

 最終的には、具体的な行動レベルまで落とし込んでいきますが、この方法を活用すると、自然と参加意識や当事者意識が芽生えます。

 一方的に指示されると、そもそもの意図が分からなかったりするので、現場での再現性が乏しくなる可能性があるのですが、この方法で実施することで、目的を理解した行動になっていきます。

 人様の頭を同時に活用していくので、自分一人でモヤモヤすることもなく、他の人の発想に刺激を受けて加速度的にアイデアが湧いてきたりします。

 家族で何かを決めるときも、このステップを経ることで自然と合意形成しやすくなります。


 人様や仲間の頭を使わせて頂き、相互に成長していく方法。

 ぜひご参考にして頂ければ幸いです。