第244回『企業も人も、モテる技術を身につけよう!』



<今日のポイント>

 お客様に選ばれる、人に頼りにされる背景には、必ず何かしらの価値が存在します。

 これは再現性のある思考技術によって、形にしていくことが可能です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 企業がお客様から選ばれるのは、提供する価値によります。

 組織で頼りにされる人材になるのも、その人の取り組む姿勢や仕事における価値によります。

 今回のコラムでは、お客様に喜んで頂くために、そして人材も魅力的になるための方法を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「世の中の人たちが、この考え方と方法を身につけたら、良い事がたくさん起こりますね!」

 コンサルティングで過大な褒め言葉を頂いたことがあります。

 実際のところ、コンサルティングや研修を通じて、リピート率が高まる、組織が活性化することはもちろんですが、家庭で“コト視点の価値づくり”を実践して、ご夫婦やお子様との関係が良くなったということが起こっています。


 世の中に【モテる技術】というのは存在するのか?

 今日のコラムは、初めて見る方には『怪しい』タイトルですが、【モテる技術】は実際に存在するし、古典などを読めばモテる技術がたくさん書かれています。


 モテるという表現が適切かどうかはさておき、企業はお客様にモテなければ成り立ちません。

 支持されるということや、自社が選ばれるというのもモテている状態です。

 人材であれば、「頼りにされる」「任せて安心」というのも、モテている状態です。

 選ばれる・支持される・頼りにされる・・・ということは、実際に現実的に起こっていることなので、なぜそうなるかを読み解けば再現性のある考え方と技術を身につけられます。

 男性が女性に、女性が男性に、先輩が後輩に、後輩が上司に・・・分かってしまえば応用していけるものです。

 ただし、このコラムの紙面ですべて書こうとすれば膨大な事例になるので、モテる原理についての説明に留まらせて頂きます。



 モテる技術の鍵となるキーワードは、いつも書いていますが“価値”というものになります。

 企業はお客様にお役立ちをするのが目的であり、そのお役立ちによって世の中をより良くすることが使命です。

 そのお役立ちは、価値提供によって実現されていきます。

 お客様にとって価値があるから、その会社の商品やサービスを利用します。

 その商品やサービスが他社よりも良いと思っている状態が、他社よりも高い魅力がある状態で、これが差別化価値になります。

 よって、価値を感じるというものは、同時に魅力的になっているということになります。

 魅力的ということは、好意を抱いている状態と同じで、この状態はモテているということにもなります。


 ここまでは言葉では分かるものですが、再現性を持たせるためには、『価値とは何か?』を知る必要があります。

 「お客様から選ばれるための価値を届けよう!」

 価値という聞き慣れた言葉ですが、実際に『価値とは何か?』という質問をされたら、皆様はどうお答えになりますか?

 もし、これが曖昧であれば、何となくでしか価値提供をしていけません。

 更に、自分自身がどんな価値を届けているのか分からない状態になるので、自信を持って取り組むこともできなくなります。


 価値とは、【人が望むこと、求めることを満たすもの。もしくは、満たす可能性を感じるもの。】です。

 のどが渇いたときというのは、その渇きを解決したいと思います。(ニーズ)

 そして、渇きを解決するために飲み物を求めます。(ウォンツ)

 そこへ、目の前に一杯の水が出されれば、その水には渇きを解決する価値があり、求める気持ちが高まります。

 これは目の前の水に魅力を感じている状態です。

 その水を「どうぞお飲みください」と差し出されれば、喜びに変わります。

 逆に、「これはあなたに上げられません」と言われれば、欲求を満たせない不満がつのります。

 モテる技術というのは、価値視点で物事が見れる思考技術と、それを形にする技術になります。


 ここで、間違って欲しくないことは、何でも言いなりになればいいのか?というものではありません。

 例えば、社内で働く人が不平不満を言えば、それを満たすための価値提供を何でもやるというものではありません。

 人であれば、何でもわがままを聞くというものでもありません。


 人に関しては、もっと根本的な価値を基準にすることで、表面的なわがままな欲求を満たすことよりも、もっと大きな喜びに変わっていきます。

 これは人の本質的要素に関するもので、『人を愛する・人を思いやる・人を助ける・努力する・感謝する・素直になる・・・・』などの、心の状態が好ましいものになる要素です。

 もう一つは、人間の三原則に関わるものが根っこにあります。

 人間の三原則とは、

 1.自己保存

 2.種の継承と発展

 3.自己成長と社会の進歩発展

 詳しい説明は省きますが、自己保存というものが根っこにあって、存在したいという本能が働きます。

 だから承認欲求(人に認められたい)という強い欲求が起こります。


 少し横道にそれましたが、企業であれば自社の事業を通じてお客様のニーズにお応えしてお役立ちしていくという当たり前のこと。

 人であれば、自分を通じて周囲にお役立ちしていうという当たり前のこと。

 この考え方が当たり前であり、価値を理解して再現できるからこそモテる技術となります。


 技術と書いていますが、最終的には人としての人格になっていきます。

 企業であれば、ブランドイメージとなっていきます。


 自らの行動が人様の心を『快』の状態にするものであれば、そこには人間の三原則や本質的要素につながる価値が存在しています。

 この価値の種類を簡単な言葉で表すと、『大切にされている・分かってくれている』というものがあります。

 これは存在欲求を満たす価値にあたります。


 企業であれば事業によって異なりますが、『喜び・楽しさ・嬉しさ・安心・助かる・便利・・・』という気持ちを生み出すための価値などになります。

 これは価値づくりの4ステップ思考技術を活用して、価値を探ることで再現性や価値提供レベルが高まります。

 お客様に楽しんで欲しいというゴール設定から、お客様がどんな体験をすると楽しい気持ちになるかというアイデアだし。

 そして、その体験が楽しい気持ちに繋がる可能性を感じるとき、そこには必ず何かしらの価値が存在しているので、それを探って価値の言語化を行う。

 あとは、具体的にその体験と価値を届ける行動を実践するというものが、価値づくりの4ステップ思考技術になります。(簡単な説明ですが)


 奥様に、「ありがとう」という言葉をしっかりと伝える。

 夫婦で「ありがとう」を言い合うルールを作って実践する。

 自分の話ばかりをせずに、お相手の話をしっかりと聞く。

 これらの当たり前の行動は、相手にとっては『大切にしてくれている』という価値が届きます。

 これは好意に変わります。


 このコラムでは言葉足らずだったかもしれませんが、リピートが高まったり組織が活性化したり、夫婦関係や家族の関係が良くなるというものは、価値によって実現していきます。

 自社の取組みを価値あるものにしてお客様からモテていく。

 自分自身の行動を価値あるものにしてモテていく。

 ぜひ、ご参考にしていただければ幸いです。