第248回『組織を変革していく人が身につけている姿勢』



<今日のポイント>

 言い訳や他者責任の論調がはびこる組織は簡単に衰退していきます。

 人材育成の根幹は、取組む姿勢ということが基本になり、この姿勢が組織変革に欠かせません。

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 企業において入社1年目から指導し、ベテランになっても欠かせない基本姿勢の教育があります。

 本来なら、子供のころから身につけるべき当たり前の姿勢ですが、当たり前になっていないからこそ企業でやる必要があります。

 今回のコラムでは、組織を変革していく人が身につけている、火種人材2つの姿勢を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 「“コト視点の価値づくり”のコンサルティングの前に、全社員に先に火種人材の研修をやっておけば良かった」

 と、お客様である経営者の方からの言葉です。

 マーケティングや戦略、会社を良くしていくための知識や技術の教育というものは、現代を勝ち抜いていくためには欠かせないものです。

 お客様に喜んで頂くこと、自社の立場で勝ち抜いていく方法を知らなければ、知って意図的にやっている競合他社に簡単に負けてしまいます。

 ビジネスは常に優勝劣敗です。

 お客様を喜ばせる競争です。

 そうなる為に欠かせない、知識や技術を学ぶことは必須です。

 しかし、頂いた社長の言葉はもっともなことで、その知識や技術を身につけて、活用していくのは“人”であり、“人材”の姿勢になります。


 学んで活かせる人と、活かせない人。

 “やるべきコト”をどんどんこなして、新しい成果や結果を生み出していく人。

 “やるべきコト”なのに、“やりたい”気持ちにならないから、“やらない”理由や言い訳を並べて、まったく前に進まない人。

 同じものを学んでいたとしても、“人の姿勢”によって結果が異なります。

 企業はお客様にお役立ちをする(している)という結果が重要です。

 結果にこだわるからこそ、プロセスにこだわり改善していけます。


 これは、簡単に答えを生み出せないことも多々あるので、改善向上し続けるという、自転車であれば辛い坂道をこぎ続けるイメージかもしれません。

 仮説を立てて、“やるべきコト”を明確にして、改善しながら“やり続ける”先に、目指す結果があります。

 企業で好ましい結果を出していくには、それを形にして結果につなげていく人材の姿勢という土台が根幹には必要です。


 そうなるための基本姿勢は、“火種人材の2つの姿勢”です。

 土台となる基本姿勢です。


 【火種人材の2つの姿勢】

 『自己責任』と『自己決意』

 たったこれだけですが、この2つの姿勢は誰でも持っていますが、いつでも発揮しているとは限らないものです。


 簡単に説明します。

 『自己責任』

 これは自分事として捉える姿勢です。

 逆の姿勢は他者責任であり他人事の姿勢です。

 他者責任で他人事として捉えたものは、すでに心から離れているので問題解決もできないし、関心も無くなります。

 自分事として捉えるから、会社の改善アイデアや自分の成長につながります。

 そもそも、自分のことなのに、人は他人事や他者責任にすることがあります。


 『自己決意』

 会社でも学校でも、仕事でも勉強でも“やるべきコト”であり、“身につける必要があるコト”があります。

 頭では“やるべき”だと分かっていても、感情で“やりたい”になっていないと、人には“嫌々感”や“やらされ感”が芽生えてしまい、この気持ちから逃れるために他者責任や言い訳という結果につながらない行動を正当化しようとします。

 自己決意の反対は、他者強制(やらされ感)です。

 嫌々やる人と、前のめりにやる人では、手に入れる結果が異なります。

 自己決意の方法は、“やる”と開き直るための言葉にするのと、リフレーミングという意味づけを変える方法が簡単です。

 やりたい感情になるためのリフレーミングは、自分にとってのスイッチになるので訓練が必要です。


 ご紹介した火種人材の2つの姿勢と、逆の2つの姿勢は誰でも持っているものです。

 しかし、どちらが習慣になっているかは人それぞれですが、企業においては好ましい2つの姿勢を教育して、習慣にしていく仕組みがなければ、“やるべきコト”の活動が停滞していきます。

 停滞するだけなら良いのですが、好ましくない2つの姿勢からは、言い訳・自己正当化・他者批判・足の引っ張り合い・・・という組織やチームを崩壊する行動が生まれてしまいます。


 組織を変革していく人は、すでに火種人材の2つの姿勢を自然と発揮しています。

 まずは自社の人材で2つの姿勢を身につけている人がどれだけいるか。

 ちなみに、火種人材は2つの姿勢と3つの考え方からなるものです。

 3つの姿勢は、またの機会に。

 知識や技術は、思いを形にしていくために欠かせません。

 それを活用するのが人材の姿勢になるので、冒頭の社長様の言葉になるというものです。