第256回『部門間連携を高める”コト視点の価値づくり”活用』



<今日のポイント>

 企業の部門間連携が良好だからこそ、企業の目的を達成するスピードが高まります。

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 企業の各部門で、それぞれの立場を優先して他部門との連携がスムーズでないことがあります。

 時には、他部署を下に見たり威圧的になったりと。

 これでは企業の目的を果たしていくことはできません。

 今回のコラムでは、“コト視点の価値づくり”を組織に活用する方法について書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 会社の中には『総務・経理・購買・営業・企画室・・・・・』いろんな部署や部門があります。

 そもそも、このように役割分担をする理由は、一人ではこなせない仕事を分担して行うという当たり前のことです。

 どの部門も目的の出発点はお客様へのお役立ちです。

 会社の目的が出発点で、その目的を連携してどのように高めていくかが、部門は違えども共通目的となります。

 しかし、現実には部門の目的が優先されたり、ひどい場合には個人の目的を優先して他部門との連携が上手くいかないということが起こります。

 仕事の目的は、会社の目的を果たしていくことであり、それぞれの部門で目的に向けた役割をこなしていく協力関係が当たり前です。

 ありがちなのは、自分が存在感を感じたい為に他人を攻撃することや、他部門に対して自分が偉くなったわけでもないのに威圧的になったりということがあります。

 良い会社でも起こりがちなもので、気づいていないところで勝手に上下関係や部門間の確執が起こるので注意が必要です。


 『会社の目的=仕事の目的』を、協力して果たしていくとき、働く人が求める給与につながっていきます。

 給与はお客様から頂くものなので、お客様へのお役立ちを協力して実施していくという教育も必要ですが、実際に部門間で連携を高めるには、そうなる為の活動(具体的な行動)が必要になります。


 “コト視点の価値づくり”を社内や部門間で活用するのも、お客様に対する価値づくりと考え方は同じです。

 ただし、どんな部門を目指して、どんな連携を取っていくかは自社で応用して考えて頂く必要があります。



 コト視点の価値づくり4ステップ思考技術で、考えて見たいと思います。


1.目指すゴールとなるコンセプトを決める

 簡単なところでは、『頼りになる存在』というコンセプトとします。

 これは、複数のコンセプトを4ステップで考えて見て、最終的には部門のコンセプトにしていけます。

 例としては、『頼りになり、気軽に相談でき、暖かい気持ちになる存在』という部門のコンセプトなどです。


2・頼りになると思われるための、他部門の人に届ける体験を考えます。

・分からないことを聞いたら、調べてくれてすぐに連絡をくれた。

・困ったときに相談したら、親身になって話を聞いてくれた。

・ミスをしたときにお詫びをしたら、どうしたらミスが無くなるかを一緒に考えてくれた。

 このように、自分たちの部門が他部門の人たちに対してどんな体験を届けるかを沢山書き出します。

 こんな体験をしたら『頼りになる』と感じてもらえる可能性を自らが感じるレベルのものにしていきます。


3.その体験に隠された価値を考える

・上記の体験だと、『受け入れてくれている・大事にしてくれている・大切にしてくれている』という価値や、『自分の力になってくれる』『問題を解決するサポートをしてくれる』という価値が届きます。

 価値が届くからこそ、コンセプトの『頼りになる存在』という気持ちに、他部門の人たちがなる可能性が高まります。


4.体験と価値を届ける具体的な方法

 上記の体験と価値が『頼りになる存在』という気持ちにつながる可能性があるならば、具体的な行動ルールを部門でつくる必要があります。

・相談されたら笑顔で聞く

・頼まれ事はすぐに実施して連絡する

・問題解決は自分事で一緒に考える

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 この具体的な行動ルールが、部門のコンセプトを実現して、お互いの部門連携を良くしていきます。



 自分個人であれば、どんな人を目指すのか?

 明るい人を目指すのであれば、周囲の人が明るいと思う体験価値をするように、自分の行動を明るい人になるように考える。

 昔から躾というものがあります。

 躾がしっかりしていると、それがそのまま周囲に届く体験価値として、しっかりしている人だと思われます。

 逆に、自分の言うことを聞かせたいとか、自分が優越感を感じたいという欲求に振り回されると、他人を攻撃するようなマイナスの体験価値行動を行います。

 これでは部門間連携が良くならないどころか、組織が崩壊していくものになります。

 “コト視点の価値づくり”4ステップ思考技術は、自らを高める方法として活用していけます。