第265回『新入社員に最初に教えるべきコト』



<今日のポイント>

 企業で働くコトの目的という出発点を共有しなければ、人は自分の目的を中心に思考してしまいます。

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 あと2か月で新入社員の皆様が入社される会社も多いと思います。

 入社前研修など、3月から始めるところや、すでに始まっている会社も。

 今回のコラムでは、長年コンサルタントをしていて、一番初めに教えるべき大切だと思うことを書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 コンサルティングや研修などでも、一番初めに質問して、思考の出発点を共有して頂くものがあります。

 これは、新入社員の方だけでなく、新しく入社する方や既存の社員やアルバイトの方々も、定期的に振り返る必要があるものです。

 大切なことだが、日常の仕事に追われて忘れがちなことでもあります。


 『仕事の目的は?』

 という質問です。


 この質問に対して、いろいろな答えが出てきます。

 「生活のため」

 「生きるため」

 「自己実現のため」

 「より良い生活をするため」

 多くの場合、このような答えが先に出てきます。

 『仕事の目的』の“正しい”答えが出てこない場合もあります。

 これでは、何を目的にした仕事になるかと言えば、働く人の個人的な目的が目指すことになり、大事な会社の目的が果たされなくなります。


 『仕事の目的とは?』に対する、“正しい”答えであり、初めに共有するべきものは。

 当たり前すぎることですが、


 『会社の目的を果たしていくコト』

 です。


 では、『会社の目的は?』

 ビジョンや理念はさまざまですが、根本的には全ての会社が同じ役割を担っています。

 事業の種類によって、目的の果たし方が違うだけのもの。


 答えは、【自社の事業を通じたお客様や社会へのお役立ち】です。


 個人の目的も間違いではありませんが、仕事は会社の中に存在しています。

 会社の目的を果たしていくのが仕事という当たり前のことで、個人の目的は会社の目的を果たしていく結果としてのものになります。


 単純な話、昔から「人のお役に立つ人になりなさい」と言われてきたことは、会社に入れば会社のお役に立っていくこと。

 会社の仲間にお役に立っていくこと。

 お客様のお役に立っていくこと。

 自分の目的は、この『お役立ち』によって果たされていきます。


 では、『お役立ち』とは、何によって果たされていくのか?

 お客様にとっての『価値提供』で果たされていきます。

 新幹線を使うか?

 車を使うか?

 利用しようとする人にとって、何かしらの価値があるから、どちらかを利用します。

 お金を払うのが勿体ないのであれば、何時間もかけて歩けばいい話ですが、時間を短縮するという価値があるから利用するというものです。

 新しく入社した人たちが、伸びていけるかどうかは、より大きな価値提供でお役立ちしていける人物を目指すかどうかです。

 遅刻をする人は、その時点で会社の役に立っていないということを自覚する必要があります。

 会社のルールや社会のルールを自分の解釈で守らないというのも、すでに会社のお役に立たないどころか、マイナスの価値を生み出していることに気付く必要があります。

 この出発点の考え方を共有するからこそ、いろんな研修や教育がどこに向かっているのか分かるというものです。


 会社に入って仕事ができるのは、既に会社を機能させている社長であり、先輩社員の方々がお客様にお役立ちをして稼いくれているからです。

 そう考えれば、目上の人に感謝はすれども、「あの上司は~」なんて言う権利すらありません。

 自分を通じて会社の目的を果たしていく。

 もちろん、仕事を通じて自らの目的や自らの力を高めていくというのは間違いではありません。

 ただし、目的の順番は重要です。