第296回『悪しき習慣に気付いて修正する』



<今日のポイント>

 悪しき習慣が企業内に蔓延すると、活動が進まず企業は衰退に向かいます。

 悪しき習慣に気付き、好ましい習慣に変えていく取組みは必須です。

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 活動が進まない、後回しが多い、言い訳が多い・・・いろんな悪しき習慣があります。

 企業内にこのようなことが蔓延すると、企業活動が進まないので必然と衰退に向かいます。

 今回のコラムでは、企業活動が進まなくなる悪しき習慣について書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 今日のコラムでお伝えすることは、前回と前々回のコト生みコラム【295『チームワークで結果レベルを高める』294『リーダーシップを発揮して組織を活性化させる』】と併せて実行すると、とても効果が高いものになります。

 前回と前々回のコラムは、チームワークやリーダーシップを発揮する考え方とその方法ですが、今回の内容は活動を活発にしていくための組織内の好ましい解釈と決め事を増やしていくものになります。




 では早速、今回のコラムです。

 企業内の悪しき習慣というものは、『言い訳・悪口・後回し・他者責任・・・・』と、分かりやすいものもあれば、まったく活動が進まなくなるにもかかわらず気付きにくいものもあります。

 『言い訳・悪口・後回し・他社責任・・・・』などの分かりやすいものも修正して、好ましい『自分事・率先垂範・積極的・チャレンジ・・・』という習慣にしていく必要がありますが、特に気付きにくい悪しき習慣に関しては、今の常識(当たり前になっていて気付けない)を疑って気付いていく必要があります。


 私の研修カリキュラムでは、中身内容を伝えることは当然として、さまざまなやりとりで企業内の悪しき習慣や好ましい習慣を見ていきます。

 コンサルタントとしてお客様が成功することをサポートする立場として重要なことがあります。

 カリキュラムの中身内容も重要ですが、【活動がどのレベルで為されているか】が結果レベルを左右していく点です。

 基本は簡単なことでが、企業が結果を出していくには、知識や技術を圧倒的なPDCAサイクルのスピードで回していくことになります。


 『活動の種類×活動の量×活動の質=結果レベル』

 というもので、知識と技術による量稽古が、活動の質を同時に高めていくものになります。

 素人がプロ野球選手のボールを1球でホームランにすることは、不可能ではありませんが確率は高くありません。

 素人でも打ち方の知識と技術を学び、毎日素振りを繰り返し、改善向上(PDCA)していけば確率が高まっていきます。

 企業活動も同じことで、お客様に喜ばれることを競合他社よりも高いレベルにしていくには、活動の質を高める必要があります。

 セールストークなども、初めはマニュアルを覚えて挑戦し、上手くいかない経験を改善して向上させることを続けていくうちに上達していきます。

 いずれにしても、『活動の種類×活動の量×活動の質=結果レベル』を高めるためには、悪しき習慣に気付いて活動が進まないというものを修正していく必要があります。

 「このワークを毎日一つ書いて、最終日に気付きや感想を書き提出してください」

 これは、研修の内容や気付いて欲しいコトを毎日考えて習慣にしていくためのワークです。(内容はいろいろあります)

 『今日からの取組み』というワークですが、このワークを次回の研修時に各自が発表します。

 発表の際は、「1人1分でお願いします」とお伝えします。

 この一連の内容だけで、活動が速い組織か遅い組織かの傾向が分かります。


 キーワードは、『毎日』『気付きや感想を書き』『1分』です。


 たったこの3つで見えてくるものは、

 1.毎日書いているかどうか

 組織の中で当たり前にある【指示】に関して、どのように捉えているかが分かります。

 伝えていることは『毎日』なので、1日おきとか書きたいときというものではありませんが、『毎日』書かない人が多い組織の場合、規律や活動スピード、活動量が停滞する傾向があります。

 【指示】に対して、自分勝手な解釈で都合の良いものに変えてしまう。

 組織として意思疎通が上手くいかなくなります。


 2.気付きや感想を書いているか

 これも1と同じ問題がありますが、それ以外に『気づきの量が不足する』ものになります。

 やったことを振り返り再度考えることで気づきが生まれ、その気づきから質の向上への改善が始まります。

 組織において、書かない人が多い場合は検証する習慣が不足している傾向が見えてきます。

 当然ですが、検証しないからレベルを高めたか活動には結びつきません。

 結果レベルを高める活動にもなりません。


 3.1分で発表するか

 これも1と同じことが含まれます。

 言葉を自分勝手な解釈にしてしまうというもので、『1分』は1分です。

 誰も短めにとか、時間が足りなくなるので1分くらいでとは言っていません。

 自分で時計を見ながら1分たったら発表をやめる人は今まで見たことがありません。

 1分きっちりの人はちょくちょくいますが勘での1分です。

 時間に対する規律につながり、時間に対してルーズになるほど、だらだらと仕事を行う風潮になってしまいます。

 1時間でこの内容を仕上げる!という目標を持ってやるからこそ、集中して時間を使っていけます。

 活動の量を高めるには、時間に対する考え方が重要になり、ルーズであれば活動の量は増やせないどころか活動スピードも低下していきます。

 こうなると、PDCAを回すサイクルもスピードダウンしているのですが、気付けないとこれを繰り返してしまいます。

 企業内で当たり前のようになっていることが【本当は好ましくないコト】と認識できて初めて改善していけます。

 今日は3つのチェック方法でしたが、このような視点で自社で起こっていることを見つけようと意識すれば気付けることが沢山あります。

 「なんであいつは・・・・」

 という前に、組織のルールとして悪しき習慣を排除するための決め事があるかをチェックしていくものになります。

 私の支援先様では、好ましい習慣を増やすために『経営の行動指針や方針書』に社内ルールを書き、気付いたら増やしていっております。

 ここに書かれるものは、誰もが「当たり前でしょ」と思うようなことが多いのですが、この「当たり前でしょ」と思っていることが為されておらず、企業の『活動の種類×活動の量×活動の質=結果レベル』を低下させているからこそ、あえて書いて繰り返し読み合わせをして浸透させていくことに努めています。

 価値あるコトを届ける活動も、為されなければ結果につながりません。

 『活動の種類×活動の量×活動の質=結果レベル』を高めるためのPDCAは、PDCAのサイクルを回す前の悪しき習慣が問題になっている場合があるので、自社でもぜひチェックして好ましい習慣に変えていくことが重要です。