第315回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その3』



<今日のポイント>

 モテる企業やモテる人が身につけている力として、お客様やお相手が“望むコトや求めるコト”を想像する力があります。

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 モテない企業やモテない人は、自己中心的な視点が強く、顧客視点や相手視点の思考が希薄になりがちです。

 説明しなくとも、「もう少し相手のことを察してあげれば?」と思う場面や、電車内での行動で「おや?」と思うことなど日常から多々あります。

 今回のコラムでは、企業としても個人としても重要な“自分以外を想像する力”についてを書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 真面目なモテ理論(魅力理論)“コト視点の価値づくり”の出発点になるものが、【お客様やお相手を想像する力】となります。


 『男性36歳、一軒家を買ったばかりで、家族は奥さんと5歳の娘と3歳の息子の4人家族。中小企業の課長を任されて年収は○○○万円。趣味は・・・・・・』

 これは、自社の対象とするお客様が何を求めているのかを想像するときに考える“ペルソナ”というモデルユーザーを想定して思考するマーケティング手法です。

 お客様視点やお相手視点というものは特別なものではありませんが、これは意識的に思考習慣にしていかなければ養えないものです。

 マーケティング手法として知っているが使いこなせていない場合、日常からお相手視点を考えるクセ付けで“想像する力”を高めていく必要があります。


 これは、東洋哲学で言うところの忠恕(ちゅうじょ)という生き方のレベルまで高められるものです。

 忠恕(ちゅうじょ)とは、『己に正しく良心を偽らず、誠心誠意お相手の立場にたって考え行動すること』という表現になります。

 もっと簡単に言うと、『自分の良い心で、お相手を自分のごとく思いやる気持ちの行動』となります。

 これが仁(じん)という心の状態と行動になります。

 これを誰もが簡単にできるのであれば特別なものではありませんが、簡単でないからこそ日常からの訓練によって養うことに重要な意味があります。


 真面目なモテ理論を実践して結果を出すのが企業の役割です。

 お客様は自分が欲しいと思わなければ買いません。

 私達が消費者の時も同じことです。

 どうしたら買ってくれるかを考えるには、お相手が求める根本的なことを探る必要があるのに、その想像力が希薄であれば探ることができません。


 自分自身が魅力的(モテる)になるというのは、お相手が根本的に求めることを想像して、それを満たす行動をする結果となります。

 これは、わがままを聞くとか、何でも望むことをやるというものではありません。

 子供が欲しがったものを何でも買い与えるという浅はかな魅力ではありません。

 人間的な魅力は、良心というものが重要で、甘やかすことは自己満足という側面があり、良心に照らすと子供に対して本当に大切なことが見えてくると思います。

 そこで、日常からお相手が何を望んでいるのかを想像する訓練をご紹介します。

 とても簡単なものです。

 『見る・聞く・考える』

 です。


 ここに、お相手を“大切な存在”と思う気持ちを確認してから接することです。

 大切な人に対しては、『見る・聞く・考える』ということを自然と行い、お相手にとって失礼がないようにします。

 お相手が求めていることなどを先取りして、おもてなしを行います。

 これを日常から行うからこそ、お客様に対しても誰に対しても想像する力が高まっていきます。

 いろんな想像パターンも増えていきます。

 小さな子供がコップを落としたり、何かを壊したりするというのは、『こうしたらこうなる』という想像パターンが少ないからです。


 この想像する力とパターンというのは、実は戦略立案などでも重要な要素になってきます。

 自社の利益を高めるために、お客様喜ばせ競争(選ばれる競争)に勝つための戦略というのも、お客様を想像して魅力を提供することを立案するものになります。

 真面目なモテ理論(魅力理論)の実践は、お相手にとって嬉しくなるコト、楽しくなるコト、ありがたいと思えること、助かること・・・・・これを想像することが出来るからこそ、それらを実現するための価値提供の仮説が立てられます。

 普段から想像して価値行動をする習慣が、モテ力(魅力)を高めるものになっていきます。