第323回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その11』



<今日のポイント>

 人間的な魅力を高めていくという漠然としたことも、人の本質的要素が理解できると具体的に魅力的な行動ができるようになります。

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 仕事における知識や技術は、会社の思いをカタチにしていくために重要なものです。

 それと同時に、力を合わせて一人では出来ないコトを実現していくための人間的な魅力を高めることが必須です。

 今回のコラムでは、古典では『徳』と言われる人徳を高めて魅力的になるための考え方を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 真面目なモテ理論(魅力理論)を実践して、お客様にお役立ちをしてファンにするというのは、企業として当然のことですが、人として魅力的になるというのは、自分を通じて世の中をより良くしていくものになります。

 会社という組織において、会社の目的を果たしていくには『知識や技術』というものは欠かせません。

 安全なビルを建設には、それを実現するための知識や技術の高さが必要です。

 しかし、一人でビルを建設することは不可能なので、人様と協力して仕事をしていくことになります。

 高いレベルで仕事を行うには、『知識や技術』のレベルだけでなく、協力して仕事を推し進めていく『人間力』のレベルも同時に必須になります。

 どんなに『知識や技術』のレベルが高くても、チームとして機能しないような『人としての魅力』に欠ける場合、多くの人間関係を壊していきます。

 簡単に言えば、知識や技術の偏差値が高くても、思いやりや礼儀礼節などの偏差値が低ければ、会社にとってはお荷物になってしまいます。


 古典では、これを『才-知識や技術』と『徳-人間的な魅力』と言っています。

 昨今も、また飲食関係で、『店内を裸でふざけている』『魚をゴミ箱に捨ててまな板に戻す』『料理中の中華なべでタバコに火をつける』などの動画で問題が起こってしまいました。

 仕事は一定レベル(当たり前ですが)のことをやれるかもしれませんが、人間的な偏差値が低いということを自分で自覚していません。

 そもそも、残念ながらそんな考えが無いから、このようなことをやってしまうことになります。

 人間的な魅力が学べていない人がいるという前提で、企業も教育を行っていく必要がありそうです。


 このようなことは昔からあるということは、古典を読み解けば分かります。

 だからこそ、このコラムをお読みの皆様には、ぜひ『真面目なモテ理論(魅力理論)』を実践して、皆様が光となって(私も)一緒に広げていきたいと考えています。

 さて、『人間的な魅力を高める』と言っても、漠然としすぎていて具体的な行動として何をしていいのか分かりにくいものです。

 人としての魅力的な行いは多岐に渡り、古典などを読めばさまざまな例えが書かれているので、気付いたものから実践して身につけていく方法もありますが、これがなかなか簡単なことではありません。

 そもそも、考え方としての本質に行き着くまでに、どれくらいの書籍を読み、どれくらい実践すれば気付けるのかは人それぞれです。

 「がんばって読んで実践してください」

 では、私がこのコラムを書いている意味がないので、多岐に渡る、人としての魅力の【根本】をお伝えします。

 この【根本】に関わるものは、全て人の魅力を高めていくものになります。

 この【根本】は、安岡正篤先生の書籍に書かれており、「あっ!そうか!」と大きな気付きを頂いたものです。

 安岡先生は、“才”を『人間の付属的要素』、“徳”を『人間の本質的要素』と表現されています。

 思いをカタチにしていくには、知識や技術という“才”は重要です。

 これは、学校での勉強や会社の勉強で身につけていくものなので、『付属的要素』です。


 そもそも、人間には誰にでも備わっている“徳”となる『本質的要素』があります。

 備わっているのですが、これは自己修養していかなければ磨かれません。

 自己修養していないから、人を傷つける言動や、人を蔑む自己優越感という我欲(邪欲)に囚われ、それを否定されれば自己防衛本能が働いて自己正当化や言い訳、更には相手を攻撃するという行いをしてしまいます。


 本来は持っているものなのに・・・・・

 若いから身についていないということではありません。

 若くても立派に磨いている人もたくさんいます。

 年輩だからといって身についてるわけでもありません。

 年輩の人でもまったく磨いてこなかった人もいます。



 人の本質的要素とは、

 【人を愛する・人を思いやる・人に優しい・人を助ける・人を慈しむ・人を励ます・人を支える・努力・感謝・素直・謙虚・勇気・敬う・笑顔・朗らか・真剣】など、まだまだありますが、このような心と行動になるものです。

 本質的要素の心の状態にあるときは、心の状態が好ましいものになるので自分で気付くことができます。

 逆に、上記とは逆の心の状態で人を蔑んだり攻撃したりして、一時的に優越感(自己肯定感の低さから)を感じたとしても、後味が悪かったりするのは、人の魅力とは違うからです。

 子供が友達とケンカして、次の日にお互いが誤って仲直りするというのは、どちらも後味の悪さを感じて、人間の本質的要素である『思いやり・優しさ・慈しみ』などの心が顔を出すからです。

 この本質的要素は、会社がお客様に対して向ける心であり、人として自分以外に向ける心でもあります。

 この『考え方』が、魅力的な行動を生み出します。

 本質的要素を発揮するにも、カタチにするための『知識や技術』は磨いていく必要があります。

 思っているだけでは何もカタチになりません。

 お相手が大切であれば、大切にする行動を『知識と技術』として実践して磨いていく必要があります。

 実践するから、自己修養されて魅力レベルが高まっていきます。


 日常から実践できることはたくさんあります。

 明るく挨拶をする、笑顔で話を聞く、真剣に取組む、即行動・・・・・・

 この【人間の本質的要素】を高めていく自己修養は、その心と姿勢で付属的要素を高めることに活用すれば、“才”のレベルもどんどん高まっていきます。

 何かを成し遂げていく人は、いちいち言い訳や自己正当化はしません。

 前に進み、答えを自ら生み出しながら成果を積み重ねていきます。