第327回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その15』



<今日のポイント>

 お客様やお相手が何を望んでいるのか?求めているのか?

 普段から探る思考習慣が、ビジネスや日常でモテる行動になっていきます。

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 会社が提供する商品やサービスを通じてお客様がファンになる、そして、ファンになるものを開発するには、お客様が望むことや求めることを探り、仮説を立ててカタチにする必要があります。

 今回のコラムでは、会社のお役立ちになる価値提供を生み出す思考習慣について書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 【ハーレーのある豊かなライフスタイル】

 これはハーレーの掲げる価値提供の根幹です。

 ハーレーというバイクを手に入れることで、豊かなライフサイクルという日常の体験価値を手に入れるものになります。

 この豊かなライフスタイルを実現するために、ハーレーは10の楽しさという、具体的な施策の価値提供をしています。

 ただ単に、バイクを提供することが目的であれば、このような施策は思いつきません。

 自社の売る商品でお客様の何を満たしたいのかという問いの結果です。



 企業は、顧客に対するお役立ちで商売を成り立たせています。

 お役立ちは、価値提供によって果たされます。

 価値提供は、現在のお客様が求めていることに対応していく方法と、お客様が気付いていないが、気付いたら価値を感じるものを考えていく必要があります。

 『自社の事業は、お客様にどんな価値を届けて、どんなお役立ちをしていくのか?』

 その結果、どんな気持ちに成って欲しいのか?

 これを追求して、価値提供レベルを高めていくからこそ、競合他社よりも自社を選んでもらえるようになります。


 これは、会社だけでなく私たち個人個人に言えることです。

 「貴方のタイプはどんな男性(女性)ですか?」

 という質問をされたとき、自分の好みというのはすらすらと言うことができます。

 「その男性(女性)に対して、貴方はどんな価値で、どんな人生を提供できますか?」

 この質問に対しては、どのように答えますか?

 自分の好みというのは、あくまでも自分を満たす価値です。

 それは、どんなに好みの男性や女性がいたとしても、自分が選ばれなければ実現しません。

 選ばれるためには、お相手が顕在的にも潜在的にも、大切にしていることや求めていることを探り、貴方と素晴らしい人生を歩めることを想像してもらう必要があります。


 前述のハーレーですが、お金はバイクの代金として頂きますが、お客様が支払っている目的は『ハーレーのある豊かなライフスタイル』に対してです。


 職場でも同様で、会社に所属するというのは、仕事をする【義務】があります。

 自分が求める【権利】ばかりを主張して、【義務】を果たすレベルが低ければ、頼りになる人材にはなれません。

 モテない人やモテない企業とは、自分勝手な基準で、自分の求めることを優先し、お相手やお客様が求めていることを提供していないだけのことです。


 人は自分が望むコト、得たいコトを考えることは得意ですが、人様が何を望んでいるのかということは、『意識して訓練』していかなければ養えません。

 論語の中に、【忠恕(ちゅうじょ)】という言葉があります。

 これは『己に正しく、良心を偽らず、誠心誠意相手の立場にたって考え行動すること』で、孔子の中心となる生き方です。

 孔子でさえ、これが簡単でないからこそ、自分の生き方の中心に据えていたものです。

 かといって難しいというものではなく、『人は油断すると思いやりの心を忘れてしまう』からこそ、普段からこの思考習慣を養うことが重要です。


 飲食店で、お客様の立場にたって考える場合、食べ物だけでなく全席に自ら座ってみるなど、お客様と同じ行動をやってみることです。

 当たり前のように思っても、実際に定期的に全席に座ってチェックをしている人は多くありません。

 「ここはエアコンが直接当りやすい」

 「この位置からだと厨房が丸見えで、スタッフが油断していると全て見えている」

 また、自分がお客様として来店したら、何を感じ、何を求めるか?なども、この視点は意識して訓練しなければ、気付かないし見えてきません。

 お客様やお相手が求めてることを思考して気付いていく習慣を作るための訓練方が2つあります。

 「えっ!?そんなことでいいの?」

 というくらい簡単な方法を1つお伝えします。

 私のコラムやブログで何度も書いていますが、こんな簡単なことでも忘れてしまって実践する人が少ないから、習慣にすれば魅力アップのチャンスです。

 『目の前のお客様、人やモノ、全てを大切な存在だと確認してから接する』

 これだけです。

 相手がどんな気持ちなのか、何を望んでいるのか、何で困っているのか・・・というのは、お相手に心を寄せられた時に気付けます。

 何を望んでいるのか100%当たるわけではありませんが、想像する力が養われていくので、気付くレベルが高まっていきます。

 望んでいることが想像できれば、それを実現していくための価値提供内容を考えて実践できます。

 企業は今のお客様を満たすこと、まだ見ぬお客様に気付いてもらいお客様になってもらうこと。

 そして、時代の変化に対応して、企業のお役立ちを進化させていくことの繰り返しです。

 お客様や人様が求めていることを考える思考習慣は、世のため人のための魅力的な人材を育てていきます。

 まあ、簡単な話、人の気持ちが分からない人は頼りにされないということの、逆を実践していくことです。